会長名の声明「誰にも阻止させない」

ヴィラは現地30日、クラブのSNSでナセフ・サウィリス会長の署名入りの声明を出した。英語の原文は「アストン・ヴィラは、ジェイミー・キャラガーによるクラブとそのファンへの受け入れがたい侮辱について、法的措置を開始する」「イングランドと欧州のサッカーにおける我々の上昇を、誰にも阻止させない」(日本語訳は編集部。以下、英語の発言は同じ)。BBCは、ヴィラが「法的措置を取る」と声明で述べたと伝えている。声明は2文で、訴えの内容や提訴先、請求の中身は書かれていない。BBCなどの報道でも、訴状の提出まではまだ伝えられていない。

発端はエメリ監督とマンUをめぐる発言

BBCによると、キャラガー氏は自身が出演するポッドキャスト『Stick to Football』で、エメリ監督が成績不振のマンチェスター・ユナイテッドの監督就任に関心を持つのではないかと語った。「彼なら、もう一度ビッグクラブを率いる機会がほしいはずだ」。そのうえで「好むと好まざるとにかかわらず、サッカーには序列がある。レアル・マドリードはユナイテッドの最高の選手を奪っていく。(クリスティアーノ・)ロナウドのときもそうだった」と述べ、「(中略)ヴィラのファンは黙れ。ヴィラがユナイテッドになることは決してない」と続けた。「黙れ」の部分には強い罵り語が使われ、BBCは伏せて引用している。キャラガー氏は元リヴァプールのDFで、英スカイスポーツなどで解説を務める。

キャラガー氏は「冗談だった」と釈明

キャラガー氏はSNSで、「エメリがユナイテッドに行きたがるかもしれないと言っただけで、ヴィラのファンにさんざん叩かれた。だからあれは冗談だった」と説明した。さらに「ばかげた切り抜き動画に、私が長年エメリとヴィラを称賛してきた場面や、(ヨーロッパリーグ優勝を)イスタンブールで祝えてどれほどうれしかったかを語った場面も入っていればいいのだが」とも投稿している。

ポッドキャスト『The Overlap Daily』では、「エメリはリーグ最高の監督だと思うし、ユナイテッドなら『獲れる中で最高は誰か』と考えるはずだ。彼が行くと言っているのではなく、自分がユナイテッドの立場なら打診はする、と言っているだけだ」と述べた。続けて「話に尾ひれがついた。最後は(ヴィラのファンに)罵り言葉を返してしまったが、言うべきではなかったかもしれない。ただ全部冗談のつもりだった。タイムラインがずっとヴィラのファンで埋まっていたからだ」と語っている。