2022年、勝利への執着を語った言葉

元の発言は、2022年に出演した『The Diary Of A CEO』でのものだ。キャラガーは現役時代を振り返り、サッカーは自分にとって生き方で、勝利こそが重要だったと語っている。その流れで「勝てないくらいなら、不正をしてでも勝つ方がいい」と述べ、自分はこれからも変わらないと思う、と続けた。マンチェスター・シティの財務問題への質問に答えた発言ではなく、選手として勝敗をどう受け止めていたかを話す中で出た言葉だった。

番組では、勝利の後の感覚や、うまくプレーできなかった時の苦しさにも話が及んでいる。キャラガーは、勝った後のロッカールームを懐かしみ、勝利を喜びだけでなく安堵としても語った。切り抜かれた一言の前後には、結果に強くこだわり、自分を追い込んでいた現役時代の説明がある。ただ、その文脈を踏まえても、「不正をしてでも勝つ」という表現そのものが消えるわけではない。

MANCHESTER CITY / 2026–27PR

マンチェスター・シティ AWAY

ジョーダン氏の批判に、行為の違いを説明

『SPORTbible』によると、ジョーダン氏はtalkSPORTで、キャラガーの姿勢を「偽善的」と批判した。一方で、その矛盾がシティに対する指摘の内容を変えるわけではないとも述べている。同氏が重視したのは「不正は不正」という点だ。ピッチ上の行為だったと説明すれば、クラブの財務問題を批判する立場との整合性を問われずに済むのか、と疑問を向けた。

これに対し、キャラガーはXで、自分が指していたのは味方ストライカーがPKを得るために倒れることや、自分が手でボールのゴールインを防ぐことだと説明したという。同メディアは、本人がそれらを複数年にわたる虚偽のスポンサー収入とは区別し、「偽善ではない」と反論したと伝えている。過去の言葉を撤回するのではなく、想定したルール違反の種類が異なる、という答えだった。

ジョーダン氏は不正という共通点を問い、キャラガーは具体的な行為の違いを主張している。今回の記事で扱うのは、この応酬と元発言の文脈だ。キャラガーの説明は本人の見解であり、それ自体がシティの財務案件について金額や違反、制裁を確定する根拠にはならない。過去の一言だけでなく、当時何を話していたかと、今回何を説明したかを分けて読む必要がある。

出典・参考資料