PK失敗のあとも鈴木が決定機を阻止、ジャクソンが先制

ヴィラは前半12分、ゴレツカのヘディングがフラムのMFサンダー・ベルゲの腕に当たり、VARの助言を受けた主審が判定を変えてPKを得た。しかし16分、キッカーを務めた主将ジョン・マッギンのシュートはクロスバーを直撃し、先制のチャンスを逃した。BBCによると、ヴィラにとってプレミアリーグでのPKは2025年4月以来だった。

ここから鈴木が見せ場をつくる。前半32分、フラムのオスカー・ボブがゴール前から放ったシュートを、鈴木は右手で防いだ(BBCは「片手での見事なセーブ」と表現)。39分には、ヨハン・マンザンビのパスに抜け出したニコラス・ジャクソンが右足でゴール右下に決め、ヴィラが先制した。BBCは、ジャクソンの10月の公式戦6点目で、トップリーグの選手で最多だと伝えている。FOOTBALL ZONEによると、鈴木は前半終了間際にもジョシュ・キングとの1対1に飛び出して防ぎ、ヴィラは1-0で折り返した。

アストン・ヴィラの本拠地ヴィラ・パーク(資料写真)
アストン・ヴィラの本拠地ヴィラ・パーク(資料写真、2023年8月撮影)

64分、イウォビのCKをキャッチしきれず

後半は流れがフラムに傾いた。鈴木は63分にアレックス・イウォビのヘディングを止めていたが(ESPN)、その直後の64分、CKからイウォビが蹴り込んだボールをキャッチしにいって処理できなかった。BBCによると、インスイングのボールを保持できず、わずかにゴールラインを越えてオウンゴールとなった。FOOTBALL ZONEは、鈴木は直前に相手選手と接触しており、すぐにボールを拾い上げたものの、ラインを越えていたとしてオウンゴールの判定になったと報じている。同媒体によると、鈴木は接触があったとして抗議したが、認められなかった。FOOTBALL ZONEは、鈴木にとって自身初のオウンゴールだったと伝えている。

鈴木はその後も77分にダビド・アフェングルーバーのヘディング、80分にアントニー・ロビンソンのシュートを止めた(ESPN)。BBCはこのうちロビンソンへのセーブを「決定的」と評している。ESPNの集計で、この試合の鈴木のセーブは4本だった。ヴィラは終盤にもパウ・トーレスが近距離のヘディングを2度外すなどして勝ち越せなかった。

エメリ監督「一度のミスくらい仕方ない」、同僚も「誰にでも起こり得る」

GOALによると、英『スカイスポーツ』で解説を務める元GKのロブ・グリーン氏は、鈴木について「胸が締め付けられる」と語り、誰もが一度は経験することで、忘れて前に進むしかないとの趣旨を話した。素晴らしい内容だっただけに非常に残念な場面だった、とも述べた。

ゲキサカが『テレグラフ』の報道として伝えるところでは、ウナイ・エメリ監督はこのオウンゴールについて「私は彼のセーブについて話したい」と語り、「彼は素晴らしいプレーをしていたと思うし、たくさんセーブしているから一度のミスくらい仕方ない」と続けた。

BBCによると、ヴィラのDFイアン・マートセンは試合後に『スカイスポーツ』の取材に応じ、失点を「悔しいが、誰にでも起こり得ることだ」と話した(編集部訳)。鈴木については「素晴らしい人間で、素晴らしいGK。ここから学ぶだろう。僕たちが支えてまた進む」と語った。フラムのMFシェイ・チャールズは同じ取材に、後半は流れが変わるのを感じたとしたうえで、得点の形は「自分たちにふさわしいものではなかった」と話した(編集部訳)。

ヴィラは勝点12で9位、次はバルセロナ戦

ヴィラは3勝3分け3敗の勝点12で、BBCの記載(現地31日の全試合終了時点)では9位。リーグ戦の直近5試合は負けていない。フラムは勝点9の15位。ヴィラは現地3日(火曜)にCLでバルセロナの本拠地に乗り込み、BBCによると同大会4連勝を狙う。