「一人のスポーツマンとして受け入れることができず」
JFAの発表は、辞任の理由を「本人コメント」として掲載した。岡田氏は「スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました」としたうえで、「今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」と述べた(JFA公式発表)。
一方で「アジアサッカー連盟(AFC)との関係や日本サッカーへの影響を踏まえれば、AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由があるものと理解しております」とも説明。任期途中の退任については「大変申し訳なく思っております」と詫び、「熟慮を重ねた末の決断」としている(JFA公式発表)。
コメントは、どの対応を指すのかを具体的には示していない。JFAの発表には、後任や宮本恒靖会長のコメントも載っていない。
AFC臨時総会の直後に…背景に何があったのか
背景として報じられているのが、東京で10月21日から23日にかけて開かれたAFC臨時総会だ。AFCのサルマン会長がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長を支持する姿勢を示した(サッカーキング)。来年3月のFIFA会長選で再選を目指すインファンティーノ会長への支持表明として伝えられている(日本経済新聞、共同通信配信)。
JFAの宮本恒靖会長は、AFCと足並みをそろえることが「基本的な立ち位置」との考えを示していた(サッカーキング、日本経済新聞)。共同通信は関係者の話として、岡田氏が今夏のW杯をめぐるFIFA関連の問題とJFAの対応に不満を持っており、FIFAの現体制支持には賛同していなかったと伝えた(日本経済新聞、共同通信配信)。
FIFAをめぐっては、大会後に公表したW杯運営などを担う子会社の設立計画が、欧州サッカー連盟(UEFA)などの反発を受けて取り下げられた経緯がある(日本経済新聞、共同通信配信)。ただし岡田氏本人のコメントは、こうした個別の出来事には触れていない。
任期は2028年3月までだった
岡田氏は元日本代表監督で、1998年と2010年のW杯で日本代表を率いた。副会長としての任期は2028年3月までだった(日本経済新聞、共同通信配信)。JFAは後任について、28日時点の発表で触れていない。
出典・参考資料
- 副会長辞任に関するお知らせ(JFA公式サイト) ↗JFA · 確認 2026/10/29
- 岡田武史氏がJFA副会長を辞任(サッカーキング) ↗サッカーキング · 確認 2026/10/29
- 岡田武史氏、JFA副会長を辞任 W杯巡る対応「信条と隔たり」(日本経済新聞、共同通信配信) ↗日本経済新聞 · 確認 2026/10/29



