「槙野の気持ちも分かります」

槙野監督が処分を受けたのは、10月24日のJ2第13節、ホームでの徳島ヴォルティス戦(0-1)の後の発言だ。後半24分、藤枝のFW川本梨誉がペナルティーエリア内で浮かせたボールが相手DFの腕に当たったが、ノーハンドの判定だった。槙野監督は副審のもとへ走って抗議し、イエローカードを受けた。試合後のDAZNのフラッシュインタビューでは、このハンドの見逃しについて「マジでレベル低いので」などと審判を批判した。

Jリーグは29日、規律委員会が発言を日本サッカー協会(JFA)の懲罰基準にある「審判員の判定に対する悪質な抗議」に当たると判断したと発表した。基準では最低1試合の出場停止だが、試合中にも異議で警告を受けていたこと、公開のインタビューで批判を繰り返したことを加重要素とし、2試合のベンチ入り停止と罰金10万円とした。槙野監督は31日の第14節秋田戦と11月3日の第15節磐田戦でベンチに入れず、太田吉彰ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。なお、同じ29日のメディアブリーフィングで、JFA審判委員会の扇谷健司委員長は、当該のシーンを「ハンドと判断すべき事案」だったとし、審判員が正しい判定を導けなかったことを認めている(サッカーキング)。

森保監督は、サンフレッチェ広島時代の教え子でもある槙野監督の発言についてこう話した。

「発言自体はお互いを高めるためですし、勝負の世界で生きている、ピッチ上で選手も監督・スタッフも、レフェリーも同じ思いだと思いますけど、レベルアップのためにはああいう声も大切かなと思います」。

そのうえで、「どれだけ言いすぎるとか、どういう場で言うのかということはまた考えなければいけない」とも続けた。処分については、「槙野の気持ちもわかります。わかりますし、そこでペナルティってことですけど、そこは賛否両論あるんだろうなと思います」と述べた。FOOTBALL ZONEは、森保監督が広島を率いた当時もJ1にVARはなく、境遇が似ていると伝えている。

岡田副会長の辞任には「メディア上で見させていただいているだけ」

同じ囲み取材では、JFAの岡田武史副会長の辞任についても質問が出た。JFAは28日、岡田氏が10月24日付で副会長を辞任したと発表している。岡田氏は「今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」とコメントを出し、AFCと歩調を合わせる方向性には「現実的な理由があるものと理解しております」とも述べた(サッカーキングが全文を掲載)。

岡田氏とのやりとりを問われた森保監督は、「ありません」と答え、「メディア上で見させていただいているだけです。すみません」と話すにとどめた。